割と知識欲というものをくすぐられる方も多いと思いますので少しお話します。
帽子にもいろいろありまして名前、種類を正確に把握しておくと安心でしょう。ところがよく似た帽子でも名前がいろいろあってわかりにくいのが現状です。 当店で扱っている『
コッポラ』、私店主はあえて『
シチリアンスタイルハンチング帽』といっておるわけですが名前としては日本に入ってきたのがハンチングのほうが早かったわけで認識されやすいからです。 『形や特性』での違いがわかりやすいほうが覚えてもらえるのでしょうがイタリア人でも区別つかない、というより知らない人が多いですので困ります(泣)。
あえて帽子業界の専門的な用語を駆使すれば『モナコ型ハンチング』と呼ばれるものがハンチング型『コッポラ』になるのでしょう。
とは言うもののそれを知っている人はさらに少ないわけで、形の特徴を言いますと 『丸っこい』 『野暮ったい』 というのが私の解釈している印象です。しかし本当に 『丸っこい』 『野暮ったい』だけだとカッコよくありませんよね。
そこをひねってもらうのがイタリア流というかシチリア風というか、『背伸びしている少年風』、『気取っているけどかわいらしさのほうが前に出ている』、『形は地味で年寄り臭いけど色柄がハジケている』といったところでしょう。
もちろんうちのコッポラを買ってもらってそのままでカッコいいのは当然だと思ってお勧めしていますが、イタリア人にかなうためにはそれ相当の努力も必要になってくるわけです(汗)。