毎回聞かれる質問ですがこの仕事をしていく義務のひとつだと思って何度でもお答えします『ハンチングとコッポラの違い』についてです。
イタリア・シチリア発祥のつば付作業帽のことをコッポラといいまして、それには大まかに分けて2種類に分類されます。トップの部分が一枚でたこの足のように分かれている部分をつなぎ合わせて作る通称『モナコ型』といわれるハンチング帽タイプと八枚の『蝋燭の火の下を切り取った』形のパーツをつないで出来たキャスケットタイプがあります。
両方ともコッポラと呼ばれるのですがハンチングタイプはパレルモ、キャスケットタイプはカターニャ地方で発祥したと言われています。
世間一般にいう『ハンチングとキャスケット』と『コッポラ』の形の違いをいうことは難しいですが、特徴といいますと両方ともやや『野暮ったい』雰囲気があります。横に広がったクラウンは顔幅に対してかなり大きいので初めてかぶった方は違和感があるというよりピエロのようにみえて『似合わない』と思うのは普通です。比較的ハンチングタイプのコッポラはそうでもなく受け入れてもらいやすいですが他のお店で見かけるものと比べてうちの店のものは横の広がりが目立つかもしれません。それが個性だと思われる方には非常に興味深いと思ってもらえると思います。どちらかというと『かわいい』ニュアンスを出すのにいいアイテムかもしれません。
当店でも細かい違いですが何種類か型の違いがあります。Khdで始まる品番のものが特にそうですね。オンラインショップにはまだ載せてませんがKcから始まる商品はキャスケットのタイプでもっと横に広がってますので帽子に慣れてない人は難しいかもしれませんが決してかぶり手を選ぶものではないのでチャレンジしてもらいたいものです。
左:キャスケットタイプ(カターニャ風)、右:ハンチングタイプ(パレルモ風)