今回の『明日のジョー 実写版』のジョーのキャスケットについて期待していただけにちょっとしたファンからのぼやきとして書いてみます。
小道具として使われるにしてもジョーの存在のアイコンともいえるキャスケット型の帽子、帽子マニアなら当然関心を持っています。漫画では特にそこだけ見ることもありませんしちばてつやさんが詳しく描いてくれてるわけでもないので正直正確な『型』は誰にもわかりません。だからこそあの帽子を手がける人にはただならぬ期待をしていました。それが写真のもので商品化するとのはなしも記述されてましたが、この帽子自体は興味深いキャスケットなのでよいのですが『ジョーの帽子』としてははっきり言って満足できかねます。もっと言えばこの帽子をかぶっている主役の役者さん、スタイリストを含めジョーのイメージを表現でききれていないとすら感じます。
その①、『深くかぶりすぎ』。ジョーの前髪はジョーそのものですのでそれを隠してしまってはいけません。実際の漫画でもあんなに深くかぶっているところは見たことがありません。
その②、『クラウンの前の部分が深すぎ』。かぶる人もかぶせる人も気をつけてくれていたらそんなことにはならなかったかもしれませんが、これは作り手のほうにもやや非があるように思います。ブリム(つば)からトップ(頂上)までの距離がありすぎです。それはかぶり方でカバー出来るでしょうが映画で使うものならアクションシーンもあるでしょうし作り方で何とかして欲しかったです。
とは言うものの商品が出るのなら是非試してみたいものです。帽子屋ですし、ジョーへの思いでつらつら書いてしまいました。