帽子屋をやっていますがハンチングとキャスケットに限っての専門ですので他の帽子について考えることも余りありません。ですが 『なぜ帽子には種類があるのか?』 などと思ってみても 『好みの問題』 と、今なら言えるわけですが帽子が発明された時点ではおのおのの帽子に用途もあったはずです。
最初から防寒や日除けに使われるよりもむしろその当時の社会的地位を表すことが多かったのではないでしょうか。聖徳太子のかぶりものにしたって色分けで身分を判別していたといいますし、一番目立つところですから判り易いですよね。
特にそれを意識していたわけではないのかもしれませんがマフィアの方々の上層部にはコッポラをかぶっている姿はまず見られません。なんとなくのイメージでそれが決まっていったとするとやはりコッポラ系の帽子には庶民、日常の匂いがしていたのでしょうか。映画なんかの小道具にもやはりコッポラは『怪しげ』だとか『こズルイ』とかのイメージを出す時に使われることが多いようです。『正当派』に対して『アウトロー』的な感じです。
まあ、ここまで言うといやな印象を受けるかもしれませんがそれもかぶり方次第ではないでしょうか?むしろその人の表情がアウトローとは無関係な方だとコケティッシュな雰囲気で見られるのではないでしょうかね。かぶり方によって変わるイメージのサンプルもお見せしていかなくてはなりませんね・・・(汗)。