私は一日中帽子をかぶっています。店をやっているから皆さん不思議にも思わないでしょうがもちろん『室内では帽子を脱ぐ』ということがマナーになっているということも認識していますので場合によっては脱いでおりますのでご心配なく。ただ、ほとんどの回りの方からはご理解いただいておりますのでずっとかぶっていることが多いのですが、ではなぜ室内では帽子を脱ぐということがマナーなのか、ということが疑問になってきます。
そもそも帽子の役割としては外出時(先日の、身分を表したり儀式で使われるときに使うといっていた時以外)がほとんどだと思います。外出時に使うものとしてコート、マフラー、手袋、もっと言えば傘なんかも入れてもいいかも知れません。そういったものは室内に入れば脇に収めるものであると、これはほとんどの方は納得していただけるのではないでしょうか。外出時に使用しているものは室内では違和感を感じる人が多いからあえてそれをするのはマナー違反、といったところでしょうか。サングラスにしてもそうかもしれません。違和感は人それぞれの規準もありますがそこは問い詰めても仕方ありません。
また、目上の方や上司、位の上の方(最近はそんな方もあまり見かけませんが)などとお会いしたときは屋外でも帽子を脱ぐことがあります。西洋では頭を見せて(さらけ出して)忠誠心を見せるというのが国王や統治するものへの礼儀だったといわれます。日本の庶民に帽子をかぶるという習慣が表れだしたのは言っても最近のことですのでその感情は持ち合わせていませんがなんとなくわかるような気もしますよね。
動物がおなかを見せる行為は飼い主に自分をゆだねるとか、まかせきったという表現らしいですが、すべてを見せるという意味でその行為は人間にもある本能なのかもしれません。
とはいうものの、外出時のハプニングのことを考えてばかりでは最近のファッションはコーディネートできません。当店にも狭いですが
サロン的なスペースもあります。そこではどなたも身分も関係なく皆さんかぶっているままなのがマナーです(笑)。