何でも長く付き合うにはちゃんと手入れして置くことが大事なのは言うまでもありません。靴ならシューキーパーに入れてローテーションでまわして時々クリームなんか塗ってやるだけで4倍長持ちするでしょう。
帽子もちょっとの手入れで違うものです。
大体が布地で出来ているものですからまずはブラッシングから。
カシミヤやヴィキューナ、アンゴラなんかだとそっと扱いますがそれ以外のウールは雑に扱ってませんか? 雑に扱っても耐えてくれているのですから丁寧に付き合ってあげるとなおさら機嫌よくしてくれるものです。ブラッシングに関してはまず、ブラシを持っていないとスタートできませんので、種類も大きさもいろいろありますが用途に合わせて選んでみてください。帽子用だったらあまり大きい必要はありませんがほかの服にも使えるように普通サイズを一つ持つだけでもまずはそこからです、意識することが大事でしょう。最初は違いがわかりにくいものです。それでも続けてみてください、ブラッシング前とあとではつやが違うのがわかってくるでしょう。気のせいでもかまいません、まずは始めましょう。
臭いのお手入れはやはり洗濯でしょうが面倒なこともあります。型崩れと生地の収縮がまず心配です。おでこに触れる部分はグログランといって収縮しませんのでサイズが小さくなることはありません。水洗いで押し洗い、少々の洗剤を入れて暫くつけておくだけで汚れはかなり取れるものです。すすぎも溜めた水の中で押すように数回して、脱水は洗濯機でしたほうが良いでしょう。その後は
形を整えて陰干しです。何よりもここがポイントでしょう。急に乾くのは縮む原因ですので、日光消毒したいところですが、陰干ししてください。
僕は実験的に洗濯機で普通に洗ってますが(最初から最後まで冷たい水)今までのところ重大な失敗はありません。ウールのものは若干シャープなシルエットになったものもありますがそれも味だと思える程度です。冬物をかたづけるにはちょっと早いですが心の片隅に覚えておいてください。