この人を分析するのは神の法則を解明するかのようではありますが似合う帽子を見つけるためには避けて通るわけにはいかないサンプル、アメリカのイタリアンの象徴のような人ロバート・デ・ニーロです。
この写真でみると八方キャスケットタイプのコッポラをかぶっておりますね。アーリーアメリカンなスタイルは私も好きです。やや幅の広すぎると思われるこの帽子は初めてかぶるとものすごく違和感があって似合わないと思ってしまいます。彼の場合は顔の露出している部分が、幅1に対し長さ1.2、それに対して帽子の幅が1.8です。頭頂からあごまでの長さが2ですのでかろうじて縦が長いですから全体としては逆正三角形に近いでしょう。全体の高さと顔の露出してる部分の割合が黄金比ですが、顔の幅に対しては帽子のそれは1.8倍ですのでややそれよりも上回る数字ですから若干広すぎるイメージになっているのでしょう。この場合のかぶり方の『深さ』は黄金比、帽子の幅の比率が顔の幅に対して少し広めということです。もう少し幅が狭ければもっとしっくりかっこよく、いや、かっこよくなり過ぎるのかもしれません。これは時代的スタイルの演出からわざとそうされているのでしょうね。それでもなおかっこよく見えるのは彼のそれ以外のパーツ(顔の造作)のバランスも黄金比で構成されているからでしょう。セオリーから言うと幅がポイントになってました。見たとおりでしたね。